直葬について―天融寺の考え方


直葬とは何か

直葬とは、通夜や葬儀を行わず、火葬のみを行う葬送のかたちを指します。近年、費用や手続きの簡略化を理由に、葬儀社から提案されることが増えています。

天融寺が直葬に慎重な理由

天融寺では、直葬を「ひとつの合理的な選択肢」とは考えていません。それは宗教的な理由だけではなく、人が人を送るという行為そのものに深く関わる問題だと受けとめているからです。

葬儀とは、亡き人のために行う行為であると同時に、残された者が、「確かに亡くなったのだ」という事実を、時間をかけて受けとめていくための場でもあります。

その時間を持たないまま火葬だけを行うことは、別れを経験する機会そのものを失うことにつながります。

別れの時間について

通夜や葬儀という形を持たないまま火葬のみを行う場合、亡き人との別れを実感するための時間を持ちにくくなることがあります。

別れの場を持たなかったことは、後になって、悔いや戸惑いとして現れることがあります。悲しみは、手続きを終えれば消えるものではないからです。

葬儀は、社会的な行為でもあります

葬儀は、家族だけの問題ではありません。亡き人が生きてきた時間を、社会の中でいったん受け止め、閉じる行為でもあります。

誰にも知られず、誰からも手を合わせられることなく、火葬だけが行われることに、小さくない違和感を覚えています。

事情があることは承知しています

直葬を選ばざるを得ない事情があることも、理解しています。

経済的な問題、家族関係の事情、時間的制約。それぞれに簡単には語れない背景があるでしょう。

それでもなお、天融寺は「葬儀を行わない」という選択を積極的に勧めることはできません。簡素でも、亡き人に手を合わせ、亡き人との別れを確かめる時間を持つこと。それが人を送るうえで大切な営みだと考えています。

最後に

天融寺では、原則として直葬(葬儀を行わない形)には対応しておりません。葬儀の内容について迷われている場合は、事前にご相談ください。

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